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イベントレポート


2018年4月29日

Most Clever Jimnist Cup 2018 第1戦 レポート

MCJcup第1戦!

4月29日、昨年に引き続き天気に恵まれる中、MCJCUPの第1戦がAREADにて開催された。

今回のコースは雨が多少降ったため、程よく湿っていた。もちろんコース内にはマッディーな部分も設けられているが、全体的に走りやすい状態だ。

今回はエキスパート15名、ビギナー3名の参加となった。

開会式の前に選手たちはコースの確認へ。

開会式、K-PRODUCTS代表今より大会説明。


◆トライアルセクション

トライアルセクションはビギナー・エキスパート共に3セクション。
今回のコースは比較的走りやすいコースで、特定のポイントに注意することでクリアできるものが多い印象だった。だがもちろん簡単というわけではなく、一度見誤ってしまえば減点は免れられない。
そして必ず分岐となる障害物のポールがたっているため、どういった軌道を通るかも非常に重要になってくる。



< トライアルセクション:1sec >

第1セクションは平均約1分25秒台のコース。
スタートからモーグルや水たまりが設置されており、マッディーな状態で非常に足をとられやすい。また、二回あるコーナー部分はそれぞれ穴と山になっている。ハンドルを切るタイミングがずれると曲がり切れず減点をとられるコースになっている。

停止やバックをとられた選手が多かったポイントは主に3個所。
スタート直後のマッディーなモーグル、そして二か所あるコーナーだ。
特に最初の柔らかい地面と山のコンボで、タイヤがとられる選手が続出!
バックによる減点やタイムロスも多く、1セク目で順位にはっきりと差が出る結果に。

ちなみに、クリア人数が9人と最も少なかったセクションになった。


▼1セク1位は豊田選手!唯一1分を切るペースで走り、減点も1に抑えて見事クリアした。

▼一番の難所、スタート直後の山やマッドにはまったり、亀になる選手が続出!


▼昨年シリーズ戦4位だった新野選手。今年はゴールドゼッケン奪還なるか!

▼ゴールドゼッケン3人もクリア!1番の嶋貫選手は2位発進だが果たして…!


ビギナークラスはスタート地点のポール1本と、1番目のコーナーのポールが外された。スタート地点から侵入できる幅が増え、コーナーも広くとられたため、タイヤがとられるポイントの回避がよりしやすくなった。
もちろん、幅が広がっても減点を最小限に抑えるコースを選択するのは難しい。下見をしっかりし、道筋のビジョンをたてるのも大切だ。

▼吉岡選手と塘選手は減点を2点に抑えたが、吉岡選手が1秒差で1位フィニッシュ!好スタートを切った。

▼内田選手は速いタイムでフィニッシュするも、減点が重なり3位にとどまった。


<トライアルセクション:2sec>

続く第2セクションは水たまりとモーグル、キャンパー、そしてV字溝が配置されたコース。
このコースは他2セクションと比較すると幅が広めで通るルートを選べることが特徴。
中間にはキャンパーに設置されたポールがルートを分断しており、下のルートからキャンパーを上っていくか、キャンパーをまっすぐ進んでいくかの二択が設けられている。
また、フィニッシュ直前のエリアは広くとられており、手前のV字溝をどのように越えるかでも大きく結果は変わってくる。

ポイントは二か所。
キャンパー終わりのコーナーと、V字溝からフィニッシュに掛けた部分。
キャンパーが終わりコーナーに侵入する際、大廻りになり曲がり切れずバックする選手が多かった。また、V字溝の中を通ってフィニッシュに向かう時にハンドルを切るタイミングが遅くれたため、フィニッシュ左ポールに接触しそうになる選手もいた。

このセクションはほとんどの選手がクリアしており、減点1点フィニッシュが多かったため、タイムをどれだけ縮められるかの技術的な面で試されたコースになった。


▼キャンパーでは、JA系の選手は上を直進するルートをとっていたが、JB系の選手の半数は下から迂回するルートを選択した。クリアするために、車種によって通りやすいルートを選ぶことも大切だ。



▼矢嶋選手はキャンパーを進むも後輪が滑り車体がコースと垂直に!それでもうまく調整し、無事フィニッシュ。

▼舟山選手はフィニッシュ手前のV字溝にフロントから降りてしまい脱出できない状態に。悔しいDNF。

▼嶋貫選手は減点0でフィニッシュ!しかし豊田選手のタイムに及ばず。佐藤選手は次ぐ3位に。




ビギナークラスの2セクはキャンパー手前のポールを外側に配置、さらにフィニッシュを広げたことでクリアしやすいコースに。

ここで大きく結果を分けたのは、キャンパーとその後のコーナー。吉岡選手と内田選手は迂回ルートを通りコーナーに入った際、侵入角度が急になってしまい曲がり切れず。塘選手はキャンパー上を通ったうえでコーナーも内側によりながら侵入。オールクリアで見事フィニッシュした。

▼吉岡選手と内田選手は曲がり切れず減点。ここからどのようにV字溝に侵入するかの判断で順位が決まった。

▼塘選手は慎重な走りでキャンパーを抜け、V字溝の中を通り滑らかにフィニッシュ。


<トライアルセクション:3sec>

第三セクションは平均タイム1分02秒のコース。

凹凸が多く配置されており、折り返しのヘアピンカーブも急な斜面となっている。また、その次に配置された石の多いキャンパー中央に障害のポールが立っており、タイヤが非常に滑りやすい所を慎重に通っていく必要がある。
このセクションはクリア人数11名のうち、3名が減点を0、4名が減点を1に抑えており、タイム差で順位が大きく変動する結果となった。


▼水沼選手、新野選手、若杉選手はこのセクションを減点0で突破!若杉選手が36秒という圧倒的速さでフィニッシュ。

▼ヘアピンカーブは奥まで行ってしまうとなかなか切り替えしができない。中には後輪のみをずらしていき向きを180度変えるテールスライドで、手前ポールギリギリを通る選手も。

▼嶋貫選手は減点を1点に抑えたもののタイムが伸びず、このセクションを7位でフィニッシュ。


ビギナークラスはヘアピンカーブの先端のポール1本と、キャンパー中央の障害となっているポールが外され、エキスパートクラスと比較しさらに広いコースに。

▼吉岡選手はコーナー二か所でそれぞれ1点の減点をするも、スムーズにフィニッシュ。

▼内田選手は中盤まで順調に進むも、最後のキャンパーで石に足をとられてしまう。冷静にバックし、ルートを調整したが身動きが取れず、あえなくリタイア。

この時点でエキスパートクラストップは44ポイントの豊田選手、次いでゴールドゼッケン1番嶋貫選手が40ポイントで2位!そして新野選手、佐藤選手、水沼選手が34、33、32と1ポイント差の接戦に! !

そしてビギナークラスも吉岡選手と塘選手が1点差!トライアルセクションは不調だった内田選手は3位、ここから巻き返せるか?

MCJcup2017ではスピードダートで逆転表彰台という場面が多々あったが、果たしてどう動くか…!



スピードダート!

< 4,5,6sec >

お昼休憩後からスピードダートがいよいよスタート!今回のコースはエキスパート平均1分04秒、距離の短いビギナーは平均46秒と長めのコース。


▲コース簡易図

今回のポイントは水たまりのある狭いカーブ。
ダートコース全般に言えることだが、スピードを緩めるところと加速する所を抑えるとタイムが一気に変わってくる。また、このコースは午後晴れていると強い風が吹く傾向にある。タイムに影響してくるので注意が必要だ。


▼エキスパートクラスのスタート位置はなんと普段走っているコースの下側。一般車両であれば転がり落ちること間違いなしなのだが、流石ジムニー。難なく下へ降りていく。



▼水たまりのあるカーブは勢いでいこうとすると、凹凸で車体が跳ねてしまい大きなタイムロスへと繋がることも。


▼酒井選手と若杉選手がここで好タイム!水沼選手も安定した走りを魅せた。



▼嶋貫選手はタイムを縮めていくも順位が伸びず。本日不調だが、果たして結果やいかに…?

▼ビギナークラスは水たまりのあるカーブに苦戦する吉岡選手と塘選手を横目に、内田選手が追い上げをみせる!一発逆転となるか…!




~ 結果発表 ~

今回の戦績は以下の通り。

【ビギナークラス】
1位 吉岡選手:13Pt 2位 塘選手:11Pt 3位 内田選手:10Pt



ビギナー優勝はダートが不調だったものの、トライアルの走りで見事逃げ切った吉岡選手!歓喜の声と共に表彰台に上がった。

2位はトライアル・ダート共に安定した走りをみせた塘選手。内田選手はダートで巻き返したが奇しくもあと一歩及ばず3位。

ビギナークラスは0~18ポイントで競われるが、全員が1~2ポイント差だった。塘選手と内田選手はDNFが1度ずつあったため、もしポイントを獲得していた場合順位が入れ替わっていた可能性も高く、非常に接戦だった。

【エキスパートクラス】
1位 水沼選手:75Pt 2位 豊田選手:74Pt 3位 佐藤選手:72Pt↑ 4位 若杉選手:72Pt↓ 5位 嶋貫選手:70Pt↑ 6位 酒井選手:70Pt↓




1位に輝いたのは今年のゴールドゼッケン2番の水沼選手!トライアルでは全体5位だったが、ダートで2~3位を保ち、逆転優勝を果たした!
それに続く豊田選手は水沼選手と1点差!トライアルで快走し、12ポイントの差をつけるも、ダートではタイムが伸びず、非常に惜しい結果に。
3位の佐藤選手と4位の若杉選手は同点!ダートで追い上げた若杉選手だったが、クリア数で表彰台に届かず。
そしてなんと、5位の嶋貫選手と6位の酒井選手は同点同クリア数!16ポイント差をダートで酒井選手が縮めてきたものの、全体のタイムで嶋貫選手が5位に。だが、MCJcup2017全戦を1位突破で4回目のシリーズ優勝を果たしていただけに、周りからは驚きと歓喜の声が上がった。

激闘を勝ち抜いた入賞者にはK-PRODUCTSから豪華賞品が贈られた。皆さんおめでとうございます!


シリーズ戦は1~4戦までの獲得ポイントが加算されていき、一番ポイントの多かった選手がMCJ2018シリーズチャンピオンとなる。
ここまで圧倒的強さを魅せていた嶋貫選手だったが、今回は5位という結果に。そして一戦目でゴールドゼッケン2番水沼選手と3番佐藤選手に加え、豊田選手が勢いのある走りをみせている。残り3戦でどのように動いていくのか、非常に見どころのあるシーズンであること間違いなし!!

次回MCJ2018第2戦は6月10日!
お楽しみに!










今大会の結果はこちらから!
エキスパートクラス / ビギナークラス

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